ど素人の飲食店開業~30話~スモールビジネス

日常の投稿

先日12月12日はシャリ切れでの営業終了、誠に申し訳ございませんでした。本当に読めません。雨で先週、先々週の火曜日の売上を超えるとは想定外でした。

こころ商店の店主です。こころ商店を地域に愛されるお店にすることを目標に日々頑張っています。私はいわゆる脱サラです。以前の職場でも料理は一切していませんので、本当に料理のド素人ですが、ド素人だからこそ、研修で習ったことをひたすら毎日繰り返しています。目分量とか長年の勘がないため、しっかりと計量や時間・温度を守っています。

 私の勤めていた会社は初期投資に莫大な費用が掛かる飲食店を運営している会社でした。銀行から融資を受けての規模拡大が余儀なくされていました。また、オペレーションに関してもスタッフが沢山いないと営業が成り立たない飲食店でした。当然ですが飲食店ですので廃棄のリスクもありました。初期投資と人件費とランニングコストが莫大だったため常に高い売上が必要でした。売れないと即大赤字の恐ろしい飲食店を運営する会社に勤めていました。

 個人で独立開業をするには今までの会社と真逆のビジネスをやるしか無いと私は思いました。特に自己資金で出来る小さな飲食ビジネスを探して、たどり着いたのが海鮮丼のお店でした。しかも丼丸さんに加盟することで未経験の私でも研修を受けられるので安心(ありがたい)

 海鮮丼に決めた理由は

1、初期費用が飲食店にしては少額
 これは非常に大きいです。自己資金で開業することが出来たため、銀行への返済が無いこと、失敗しても簡単に撤退が出来ることは精神的にも良いメリットだと思います。

2、店内飲食をやらないため小さいスペースで出来る
 テイクアウト専門にすることで省スペースでの営業が可能なため家賃が比較的抑えられるメリットがあります。家賃が安いということは日々のランニングコストも抑えられますが、最初に物件の契約をする時にお支払いする敷金や仲介手数料も抑えられるメリットがあります。

3、ガスを使わないので店舗内が油で汚れることがない
 中華料理屋さんやラーメン屋さんで厨房がピカピカのところは本当に尊敬いたします。油を一切使わないのでフィルター・冷蔵機器など油ですぐに汚れてしまう心配が当店にはありません。その分、清掃時間も短縮することが出来るので助かります。

4、少ない人数でオペレーションが出来る
 受付とメイクさえいればオペレーションは問題ありません。流石にワンオペで出来るお店のレイアウトになっていないので一人でやることはお客様に多大なるご迷惑をお掛けしてしまうのでやりませんが、最悪の場合は一人でも出来るとは思います。もう少し坪数が小さくて窓枠での受付にすれば一人でもオペレーションが可能かもしれません。

5、味付けをしないので料理が出来ない私にも出来る
 手の込んだ仕込みが無いため素人の私でも出来るのが最大のメリットです。お米を炊いてシャリを作る。マグロとサーモンのスライス・わさびを練る・ネギときゅうりと卵焼きを刻むぐらいです。それ以外は解凍をしてバットやタッパに移す作業で終わります。

6、研修があるので素人の私でも安心
 約2週間の研修があったので初めての私でも海鮮丼を作れるようになりました。シャリ炊き・洗い物・殺菌の方法・ネタの切り付け・保管方法・海鮮丼のメイク・開店前の準備・後片付け・閉店後の処理など一通りの流れを教わることが出来ました。


 私が感じているデメリットもお話しします。

1、完全個人店のため妥協が生まれてしま
 定休日や営業時間・臨時休業などを自分で決められるメリットの反面、妥協することも出来てしまうのがデメリットです。よほど自分自身を律せる人でないと、ついつい流されてしまいます。

2、休むと無収入となってしまう
 体調不良や、他の仕事が入りどうしてもお店を開けることが出来ない時もこれから出てくると思います。何の保証も無いので休んだら無収入です。生活もありますのでなるべく臨時休業にならないように日ごろの体調管理も大切な仕事の一つとなりました。

3、偉いと勘違いしてしまう
 社会的には地位は何の価値もありませんが、そのお店ではトップになるので偉くなったと勘違いをしてしまう。会社の社長もその会社では一番偉いですが、社会に出たら一個人でしかありません。店舗以外の場所では、日ごろの言動には気を付けたいと思います。

4、お金の管理がずさんになりがち
 個人店の場合、お店の現金と個人の現金が一緒になってしまいます。レジのお金で飲みに行っても誰にも怒られません。私も独立した頃はお金の違いが判らず、売上金から飲みに行ってしまう事も多々ありました。海鮮丼を始めてからは毎日の売上金は会計ソフトに1日も欠かさず入力を行い、1円単位までしっかりと管理を行っています。売掛金・買掛金もあるので今あるお金が全てお店のお金であるとは限らないことを覚えれば、ずさんな管理から逃れられると思います。

今回はスモールビジネスについて語りました。

次回は予算と準備について語ります。

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